ぼくのすむまち

最近、ツクールVXでリメイクされたので、二本まとめてプレイした。
自分はソフトバンクの携帯を使用している為、デジタルファミ通で配信していた本作をプレイすることが出来なかったので、非常にありがたい。

拙いながら、以下に感想を述べてみる。ネタバレがあるので未プレイの方は注意。











「第一話」

テーマは「クラス内いじめと問題教師」というところだろうか?
優秀で扱いやすい子供をえこひいきし、出来の悪い子供には冷たい教師って、リアルに存在する。
自分が小学1年生のときにも、そういう女教師が担任になって、俺含む「出来が悪く扱いにくい生徒」はよくいじめられたものだ。担任が率先していじめを行うのだからたちが悪い。今でもその事を思い出すと怒りがこみ上げてくる。「お前は人間のクズだ」などと生徒に向かって平気で言うし、(自分にとっての)よい子と悪い子をあからさまに差別し攻撃する。出来の悪い生徒がたまにいい点を取ると「カンニングしただろ」といいがかりをつけ、本人に非がないのに皆の前で謝らせたり、一度教室に大便が落ちていた事があったのだが、出来の悪い生徒が真っ先に疑われたりしたものだ。給食をおかわりしようとすると「お前はおかわりするな」と言われた事もあったな。とにかくそいつは教師に相応しくない最低の人間だった。
この話に出てくる教師は、まあそいつよりは大分ましな方だと思うが、クラスで起きているいじめ問題を「いじめじゃなくてコミュニケーション」で片付けてしまう神経はどうかと思う。いじめを受けている当事者からすれば、この言葉はあまりにも無神経に聞こえる事だろう。
まあ教師だって只のサラリーマンに過ぎないし、たいした給料もらってるわけでもないので、面倒事にはなるべく関わりたくないというのが本音だろうけどね。
教師といえども人間的には未熟なんだろうね。こういう人間に自分の子供を任せなければいけない親の心境ってどうなんだろ。

「第二話」

不登校を克服する話…かと思いきや、蓋を開けてみたら、ひきこもりニートの社会復帰が中心の話でした。
友達ができず、近所の人達には心無い噂を立てられ人間不信となった青年が、電波塔に細工をして復讐を企て、最後は主人公達の説得により改心し、青年を忌み嫌う人達も優しくなった…という流れ。
この青年には得意分野があって、それを活かす事により社会復帰を果たす事が可能となったし、主人公達とも助け合う事ができたわけだが、もしこれが低学歴・低知能・特技なしの人間だったらどうなっていたのだろうか…世界に存在するヒキニートの中には、そういう人種も確かに存在するだろうし。
肝心の不登校問題に関しては、結局ほとんど触れられていなかったような気がするが、根本にあるものはヒキニートと大して変わらないし、一応解決したっぽいので、まあこれでいいのかな。

この二作品には、同作者による「MoonWhistle」でおなじみのエイドスが登場するのだが、どうもこのキャラは作品によって性格がかなり違って見える。
「AnotherMoonWhistle」での理性的な彼の性格が好きだったので「どうしちゃったんだエイドス」って思ったね、個人的に。友達を欲しがって孤独な人間を仲間に引き込もうとしたり、なんか色々らしくない。ほんの少し少年Aっぽいなと思った。