有名人は自分を出してはいけないのか

某ブログの管理人が、日記に愚痴やら妄想やらを書いて叩かれまくり、反省して極力ネガティブな事は書かないというルールを作っていた。
彼はそこそこ有名なWeb漫画の作者であるため、純粋にその漫画のファンがブログを見て「こんな人だとは思わなかった」「もう漫画ごと嫌いになった」といった事を感じないとは言い切れないので、読者から反感を買わないためにもそれは適切な方法だと思う。
しかし思うのは、有名になってしまうと下手な事は書けないという事である。無名で誰からも見向きもされなかった頃は、結構好き勝手にのびのびと日記を書けたのに、有名になった途端に、読者の反応を気にして保守的な内容になってしまうという事はよくある。また、心無い読者からの攻撃的なコメントも増える。それさえも「ただの無名人ではない」というだけで、甘んじて大らかに受け入れなければならない。それはかなりのストレスではないか。
ネガティブな事を思い切り書き殴る事ができる「はきだめ」のような場所がないと、いずれ精神的に壊れてしまうような気がする。まあ、もしかしたら、誰にも知られない場所に秘密裏に開設してるのかも知れないが。

某ゲームのコミカライズ版の作者のように、後書きに堂々と愚痴を書きまくるのは、それで金もらってる社会人としてはどうよと思うけど、せめて個人ブログで愚痴るのぐらいは勝手にさせてくれてもいいと思うんだけどね。