刹那的人生

若い頃はさ、友達とはずっと一緒にいられると思っていたし、爺さん婆さん父さん母さん兄弟・・・ずっと元気で生きているもんだと思ってた。いなくなるにしても、ずっと先だと思ってた。
少し年が経てば、あっさりいなくなってしまうものだなんて思ってもみなかった。でももう俺もいい年だし、そういう事が現実に起こりうる事も受け入れなければならないんだよね。
今でも、いなくなった友達と普通に仲良く遊んでる夢とか見るわけだよ。そして、夢の中の母は昔のように元気だった。ほんの数年前は、そんな楽園が現実だった・・・
それでも毎日不満ばかり漏らしていたり、友達の友達に嫉妬して嫌な事を言ったり、今思えばものすごい贅沢だったよ。馬鹿みたいだ、あの頃もう少し思いやりを持って人に接する事ができれば、現状は少しは変わっていたかも知れない。
若い頃って、本当に目先の事しか考えずに行動してしまう。それが良くもあり悪くもある。