クリアした

ごきんじょ冒険隊をクリアしました。
一度始めると続きが気になってなかなか中断できず、気がつけば明け方になっていたという事が少なくありませんでした。

さて感想。
面白かったの一言で片付けるのはとても勿体無い。
これはRPGの枠を超えた、一つのエンターテインメントと言えると思います。
個性的なキャラクター、いろいろぶっとんではいるものの基本は王道といえるストーリー、RPGらしからぬBGM、斬新なゲームシステムと多分どれか一つでもバランスが悪いと一気に糞ゲーになってしまいがちな要素ばかりなのですが、これらが見事に調和しているわけです。
出荷本数売り上げ共に少なかった割にコアなファンが多く、かつ中古市場にもほとんど出回らない理由がわかったような気がします。
多分、大半の一般ゲームプレーヤーが感情移入しにくいと思われる「幼稚園女児」が主人公という事で食わず嫌いで手を出さなかったプレーヤーがほとんどであるかと・・・自分もそうでしたし。

発売が1996年。このぐらいの時期には、試験的に斬新なシステムを導入したようなゲームが数多く発売されたように記憶しています。その中には大ヒットしたものもあれば、「糞ゲー」と呼ばれてワゴンに500円で並んだものや、存在さえもほとんど知られる事なく消えていったものも数多くありました。
ごきんじょも存在をほとんど知られる事なく埋もれるゲームになっていくかと思っていましたが、ネットを見てみると結構根強い支持者がいたり、ソフトにプレミアが付いていたりと評価は高いようなので、成功した例に入るのでしょう。ただファンの絶対数が少なすぎるし、15年近くも前の前世代ハードのゲームであることから、口コミで広めるのも苦しい状態なのがつらいところ。リメイクとか・・・されないよな;

ここからネタバレ

キャラも可愛い。
まなちゃんは幼稚園児として純粋に可愛い。よい子ホームランはチート的に強すぎた。泥棒との戦闘で服を脱がされたときは、幼女とはいえいいのか?!と思った。今じゃ規制されそうだな。
シクシクは最初泣いてばかりでウザかったけど、泣き虫なりに頑張っているので好感が持てた。回復技が強いし。
ドクターは、ななこにあれだけの仕打ちを受けていながらななこの身を気遣う事ができていい子だなあと思った。父親と再会するイベントは感動した。必殺技は強いけどHPが少ないのが難点。過去に行くイベントでは、フックロープの使い方が長い事わからず、もうママでクリアしちまおうかとも思いました。まさかドクターを先頭にして、フックロープが使えそうな場所でAボタンを押さないといけないとか、普通にやってたらわからんよ・・・「憶えるの忘れたか?」とか思ったし。
やわらはHPが多いので、リピードおまもりで技連発させまくって大活躍だった。父ちゃんの弟子とは、面倒くさくてあまり戦わなかった。アイドルの代役になった時は本気で別人に見えた。
ななこは・・・まさか仲間になるとは思わなかった。序盤から洒落にならないくらいに悪どい事ばかりしてたから、良くて改心→味方だけど戦わないか、最悪ラスボスになるかと思ってたし。でもこいついろいろ面白くて大好き。舌まわらなくて赤ちゃん言葉だし。仲間になってもあくまで自分本位を貫く気高い所もいい。名前付けさせてくれないし。最強と噂の「ななこキック」が憶えられなかったのが心残り。
ロレンス・・・そういえばいたな;一回も仲間に入れたことなかったよ。キャラ的にも微妙だし。コミック版ではこいつだけ出てこなかったっけ。メイドさんが実はロボットだったというのがいかにも90年代的。

しかし最強なのは、いつでもどこでも海の上だろうと高層ビルの屋上だろうと過去の世界だろうと、まながイベントクリアした時点で颯爽と現れ家に連れて帰ってしまうまどかママだろうね。まさに常識を超えた存在。「復活ビィィィム!!」には( ゚д゚)ポカーンとなった。

ちなみにラスボスにとどめをさしたのは、サッカー仮面Jでした。ゲーム中で正体バレイベントがなかったのが残念。まあ正体が誰か匂わせるシーンはあるんだけどね。

舞台が東京だとしたら、埼玉って結構近いよね。でも幼稚園児にとっては、たとえ隣の市だとしても外国並に遠く感じるわけですよ。俺も幼稚園児の頃に同県の違う市に引っ越した友達とは二度と会う事はなかったしね。
でもごきんじょ冒険隊の縁は、引っ越しても続いて欲しいね。
数年後にまなが戻ってきたという設定で、新たに「ごきんじょ冒険隊2009」とか出れば面白いかもね。まあ幼稚園児じゃなくなってるから、ごきんじょ内の冒険だけじゃ済まなくなるんだろうけど。