一匹羊

自分という人間について、飾る事も格好付ける事もなく言い表すとすれば「一匹狼」ならぬ、元から群れる事などできない「一匹羊」だろうな。
ナイフみたいにとがっていきがる事もできず、ただ周りの人間を不快にさせないように、なるべく関わらないように行動する。もちろん攻撃などされたらひとたまりもないので、攻撃は極力受け流し、売られた喧嘩を買う事はしない。そんな人生。

宮沢賢治の言う「ホメラレモセズクニモサレズ ミンナニデクノボウトヨバレ」的な人間ですよ。でも基本的に性格が捻くれているので、予期せぬところで人を不快にさせる。集団に属した事もないので空気も読めない。アウトローなのは一匹狼の人達と同じ。

若い頃はいじめや理不尽にも立ち向かったりしたが、多勢に無勢、やはり仲間で群れている人間には歯が立たないわけさ。孤独な人間が成功するのは難しい。それが日本社会。