別次元の話

2chで、負け組だけど実家はお金持ちな人達が集まるスレがあった。
自分が負け組みなのは、実家が貧乏で親の遺伝子が悪く生育環境も悪かったせいなのかと思っていたが、金持ちで優秀な遺伝子を持っていながら人間としては底辺の部類に育ってしまうという事もあるらしい。
そういえば、ほとんど近寄った事のない親父の実家は結構金持ちらしく、九州の離島の超ド田舎村で昔唯一テレビのあった家庭で近所の人達がテレビを見るために集まっていたという話を聞いたな。その中には母もいたらしい(母方の祖父はうちの親父とは従兄弟同士)。死んだ爺さんは貿易船の船乗りでそれなりに稼いでいたらしい。
その影響なのか、なぜか家には分不相応な高そうな百科事典が置いてあり、漫画もおもちゃもろくに買ってもらえず小遣いももらえなかったので、百科事典を暇つぶしに読んだりしていた。親父が歴史や時代劇が好きなので、その関連本は家にたくさんあり、それを暇な時に読んだりもした。でも全然賢くならなかったんだよなこれが。

そのスレを見て驚いたのは、自分のような低所得組からすると都市伝説としか思えないレベルの金持ちが、割と普通に存在しているという事だ。年収一千万以上とか、マンション別荘を色んな所に持っているとか、家に使用人がいるとか、高級食材を毎日お取り寄せしているとか・・・
夕飯のおかずはほぼ毎日黒はんぺん入り野菜炒めで、肉は3日に一度くらいで、おやつも3日に一度あるかないかなのでいつも飢えており、冷蔵庫の沢庵やら野沢菜漬けをおやつ代わりに食って漬物の汁すら飲んでいた自分の子供時代に比べると、もはや別次元の話としか思えない。
ここまで次元の違う話だと、もはや嫉妬する気も起きなくなるんだよな。
でも働かなくても食っていけるのは単純に羨ましい。親に企業とのコネがあるのも羨ましい。不景気でいつ路頭に迷うかもわからんこのご時世だとね。